昨年夏、叔父が他界したのですが、結局葬儀には間に合わず、一週間ぐらい経ってから線香を上げにいきました。
いつもおだやかで私の面倒を見てくれた叔父は、父のいない私にとって、父親に最も近い存在だったと思います。
叔母からも昔から私は「あっちゃん」と気軽に呼んでくれる優しいおばちゃんでした。叔父の仏壇に線香を上げに行った時、ひとしきり昔話を語ったのちに、「遺影撮ってよ」と頼まれました。
叔父の遺影があまりよくないものだったから、自分の遺影は「素のままの自分」でなければ、と考えたようでした。
撮影はその場で持っていたカメラで行いました。住み慣れた家の住み慣れた部屋、何も飾らず素のままに。
叔母の穏やかな姿を保存することができました。
最近は時々遺影のお話をいただきます。
この先も叔母の写真のように、見た瞬間にその人の人柄を思い出せる写真を撮っていきたいと思っています。
※叔母の写真は、できれば後10年ぐらいは毎年撮りたいと思っています。